Thursday, June 2, 2011

Powerful Photo Exhibition in Accra

4人のフォトグラファーによる写真個展にいってきた。

そのうちの一人が友人だったのもあるのだけれども

うん。静かに湧きあがる喜びをもらった。

それは、彼らの写真がいかに「ドキュメンタリーフィルム」として迫真せまるものであったかということに加えて

その中にある「真実」の撮り方・伝え方・切り取り方、何の真実を撮るのか、
というところなど、隅々にわたり ものすごく感動した。

その中で、もう3年前から個人的に気になっていたことを撮っていた人がいて
彼と話したところ、とても興味深い話ができた。
フリーのカメラマンで普段は雑誌などに写真を提供しており、JICAとも何度か仕事したことあるようだ。
とても正直で素直な人だった。
Emmanuel Bobbie
www.emmanuelbobbie.com

ナショナルジオグラフィックがすでに数年前からいっていることだけど
世界で、一番早く「環境汚染都市」となる可能性のある都市のうち一つが
ガーナのアクラである、ともう調査の結果でてしまったらしい。

それはつまり、経済の発展によるごみ問題に加えて、大気汚染の問題。
日本もこれはとっくに経験しているはず。なんとかその経験を糧に、ガーナが同じような道を辿らずに済む方法を、日本から提案できないのだろうか・・・
などとぐちゃぐちゃ考えていたのはすでに2年前から。
でも難しいのは、パソコンを燃やしている人たちの仕事の裏にひそむ大きな闇商売、それに翻弄され歯車にはさまって働いているガーナ人、そしてそこからでる有毒ガス、それによる大気汚染。

彼は、その現場まで行って、実際に古いパソコンを燃やしてそこからとれる銅などを取り出している若い男たちを訪ねた。

何よりもまず、その有毒ガスをそばで思いっきり吸っている彼ら。マスクはしないのか?と聞いても「神がすべてを守ってくれている」といって笑うだけだという。
そして、とれた銅を売ってGHC20(US$15くらい、つまり1500円くらい)くらいもらえれば、その日はそれで十分シアワセなのだ。
その有毒ガスの現場で彼らは純粋に笑っている。

ではその銅を「買う」人間がいる。そのそばに掘立小屋があり、買人はそこに住んでいる。
その小屋はまるで、ただの物置場のような、一つのコンテナだった。
そこまでいって、買人に聞く。その銅をどうするのか、と。
輸出するのだという。しかしそのルートは絶対に言わないそうだ。
それもそのはず、こんなの、正気の沙汰じゃない。闇商売なのだ。
ルートなんて言ったら殺されかねないだろう。
買人は、銅を取り出してくれる働き手が必要だ。そこで「かも」になるほとんどが、北部からお金を求めてやってきた男たちなのだそうだ。

そうやって働き手をほんの僅かな賃金で雇った買人は、それを輸出して売りさばく。

その後それは、安い電気製品の原料となって、どこかの国の買人に買われる。

その「どこかの国」に、日本が入っていない証拠などない。

そのどこかの国で闇の中で安い電気製品が安い賃金でできあがり、それを消費者はよくわからず「安い」という理由で買い、すぐに壊れたりしたあかつきにはすぐに捨てる。

それがアフリカに闇ルートで渡って、闇の中分解されてその原料が売買されている・・のだろうか?

考えてみたら相当恐ろしい規模の闇商売・ルートだ。
一体何人の人たちがこの真実を知ってなおさばいているのか
一体何人の人たちがこの真実を知らずにただその日のお金を求めて有毒ガスにまみれたりしながら安い賃金をもらっているのか
一体何人の人たちがこの真実を知らずにその電気製品を買っているのか。


真実、知ろうとしては、いけませんか?

私は こういうカメラマンを心からサポートしたいと思う。
命がけの仕事だからだ。

そんな真実の一歩をみせてくれた素敵なアーティストたちの存在に感謝。そして
出逢えたことがとても嬉しい一日だった!

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