Friday, January 15, 2010

路上で暮らす子どもたち

17/08/2009


路上で暮らすこどもたち

毎日毎日出逢った


同じ子に出逢い続けたと思ったら 

ある日を境に いなくなった あの子


綺麗なくりんくりんの髪を褒めたら

かわいい顔が笑った あの子


いたずっら子のような笑顔で 

私に 内緒だよ のポーズをして 通りすがる人にいたずらをしてたあの子


その子をいじめてたあの子

本気で怒った私


そう、いつものことだった。


「本当に欲しいのは お金なんかじゃなくて 

 本当に飢えていたのは 愛だったんだ」


そんな言葉を思い出しながら 私は昨日 

日本から持ってきていた折鶴を 折ることにした

裏に私の想いを少し書いて そして祈りをこめて 折った

それで決めた

明日会った子にこれを あげよう


そして今日 出逢ったのは

知っている、最近いつもここにいる あの子だった

小さな小さなその体で

きっとナイジェリアかエチオピアか、どちらからか来たのだろう

栗色の髪の 目の大きな 小さな その子
 

鳥は好き?

うん、好き

そして、その折鶴をあげた

不思議そうに見ながら いろんな角度から触っていた

そのとき 私は少し期待していたんだ きっと

その子が 満面の笑みを見せてくれるって。

でも違った。

淋しそうなその表情で 力なく 触りながら ずっと つぶやいていた

お金ちょうだいって・・

そしてその折鶴を解体し始めた

でもどう折られているのかわからないし でも開きたかったのだろう

彼女は ついに 破り始めた

ばりばりと破られて 次第に

私の書いた 想いが 紙の裏側に見えた 

その破片がひらひらと彼女の手から こぼれおちて

道路を猛スピードで走る車の中に 消えていった


ふいに立ち止まったその子は

最初と同じ 淋しそうな 顔をしたまま 

その破った破片を握り締めたまま

私をみつめていた。 


私は 

淋しそうに 力なく笑って ばいばいと

言うしかなかった


これが私の現実

One Love, One Heart, One Soul

なんて

それだけじゃ ここでは こぼれおちてしまう

そんなんじゃもう だめなんだ

そんなの 豊かな国の人間の自己満足にすぎないのか


どうしていいかわからない

そういう想いをしている

それで いいんだ

この苦い想いこそ

必要なこと

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