Friday, January 15, 2010

SAKAWA

30/08/2009

ジュジュ(medicine man, shaman, …etcと似た存在の祈祷師)とSAKAWAについて。先月のTVで流されていた大きな話題。4人の男たちのうち2人が、祈祷師によって蛇にされた。しかし人間を蛇にすることができても、蛇を人間に戻すことは難しいらしく祈祷師は蛇になってしまった男2人を人間に戻すことができなかったらしい。なのでその2匹の蛇はまだ生きてさまよっているらしいとのこと。職場の同僚が真剣に話すので、一応真剣に聞いておいたのだけど、どうもふにおちず。その夜行った地元のローカルバーでいろんな人に聞いてみたら、みんな知ってた!心底信じている人と、「あ、あれね、TVのただのフ゜ロク゛ラムだよ」とあっけらかんとしている人とと、真っ二つに分かれた。それがもとでかなりの討論になってしまった。私の友人は後者であり、私自身も、人の噂に流されるよりもきちんとこの目でみてから物事を判断したいので、そういう話をして私と友人は話を終えたのだけど。まあ、、これについては多分、ただのフ゜ロク゛ラムだと思う、ほんとに。実際、私の友人は、TVの撮影で役者をやった人を知っている。TVといえば日曜になると、教会の日なので、「GOD」を讃える番組でいっぱい。何がふにおちないかというと、、たとえばこれまでの人生で歩けなかった人(何故か必ず女性)が大勢の観客の前に出てくる。必ず家族か友人のような付き添い人がついており、彼女を支えるようにやってくる。そして泣きながらこれまでの人生のことを話す。そこで、牧師が、いきなりものすごい剣幕で「GOD」にむかって祈りとともに叫びまくる。すると、いきなりその彼女は何かにとりつかれたかのように 歩き出すのだ・・!そこで観客・牧師・付き添い人、会場全員の驚きの叫びと拍手。つまり、神への畏敬の念と恐れ。神は全能だ!的な。彼女は泣きながら床にひざまずき、神への感謝を何度も繰り返して叫ぶ。喜びと涙と共に、彼女と付き添い人は会場の席に戻っていき、人々は拍手喝采。・ ・・・・・・・・この番組。どうしてもふにおちない。。。。TVの番組のことはおいといて本題の「SAKAWA」とは。そう、まだまだこのガーナの奥地や村では、祈祷師の存在はとても強く残っている。そしてその祈祷師は、人々の悩みを解消したり願いを聞き入れるかわりに、代償を求める。その代償とは、多くが「人間の血」。そして多くは赤ん坊か子どもの血でないといけないということが多いらしい・・そういうときに犠牲になるのがストリートチルドレンだったりもするのだ。成人の血でもいいという祈祷師もいる。つい数日前、これは本当にNEWSで流されていたらしいのだけどある祈祷師が男性の切断された頭部を2人分もっている映像が流されていて実はその祈祷師は逮捕されて裁判にかけられているらしい。一体、祈祷師がどれほどの数いるのか不明だけれども、一人の祈祷師が逮捕されるならば、他の祈祷師の勢力も弱まるのかと私は単純に考えてしまうけどどうもそんな単純な問題ではない。とても根が深く、ガーナの古い伝統儀式とも繋がっているので簡単には解決できない問題だと思われる。日本で想像する祈祷師とは全く違う。その祈祷師が求める代償は人間の血であることが多いので、人間を殺す役目を果たす人が必要になる。その役目を果たすのが祈祷師に助けを求めた本人か、ジュジュの遣いである。そういった、実際に犯行を実行する彼らのことをガーナ社会ではSAKAWAと呼んでいる。そのSAKAWAたちは最近本当に問題になっていて、新聞でも一面に大きくとりあげられていたりする。SAKAWAたちは、その役目を果たして、祈祷師が必要とするものを持っていく。すると、祈祷師から報酬となるお金をもらえるらしい。間に闇の中間人がいるのかどうか、そのへんはまだよくわからないけど・・首都には実はたくさんのSAKAWA用の店があるらしい。。祈祷師とは関係ないSAKAWAもいて、彼らは単純に、お金目当てで犯罪を繰り返す。その中には、ナイジェリアから来た男たちが多くいるらしく、ガーナの犯罪者とぐるになって一緒に活動しているらしい。で、その祈祷師だけが人々をコントロールしているのだと思っていたのだけど、どうやら、もっと複雑だった。祈祷師は、本当に真摯に奇跡や神を信じている。そして、人々が求めるものをそれが悪であっても何でも、叶えようとするのである。つまり、お願いに来る人々が「良い願い」をすれば、いいのだが、、たとえば 「○○って奴があんな仕打ちしてきたから、あいつは悪い奴です、殺してください」と誰かがお願いすれば、その願いを本当に叶えてしまう。つまり、遣いの者を通して殺人が本当におこってしまう。だから、要は、人々の心によって、祈祷師も左右されているということ。同僚のナナヤは言う。「ガーナの問題はまさにそれなの。本当に悪いことよ。でも、誰にも止められないよ。だってそれが伝統的に根深く信仰されてた祈祷師と関連してるんだから。どうやって止めるっていうの?」・ ・・・・・・・・わからない。そうね、部外者は知らないフリをしておこうか?知らなかったことに・・?・・・・でも殺人が肯定される理由がこの世にあるんだろうか。だめだ。知ってしまったのに、忘れることもできない。だから私はとにかく事実をまず話し続け、もっと知ることを続けてみようと思う。ジュジュ&SAKAWA第一弾、報告おわり。

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