Friday, January 15, 2010

Earth - Stage

05/02/2009

今日もものすごい人に出逢えた。
つい10日前にパレスチナ・ガザ地区から帰ってきた桑山紀彦先生。
100メートル先に爆弾が落ちるのを見ながらもガザ地区の友達の家に向かった話、傷ついた子どもたちの心のケアの活動・・精神科医・医学博士であり、NPO法人「地球のステージ」代表理事。
パレスチナや東ティモール、被災地での国際医療支援活動など、日本では医師として診療を行う一方、地球のステージで作詞作曲した歌を歌い、ギターを弾き、自作の映像作品をみせてくれた。
すごい人だった。

ボランティアとは何か。国際協力とは何か。ずっといろんな角度から考え続けて、答えのない問いをずっと続けてた。
固有名詞の旅を、人生を、経験してきてくださいと先生は最後に言った。

先生はもともと国際協力もボランティアも大嫌いな人だった。どんな治療も手遅れで子ども達が目の前で死んでいったときに、もう医師という仕事を辞めようと何度も思ったという
でも、ある一人の子どもを助けることができたときに しぬほど嬉しくてそんな自分に驚きさえもしたと。
ああ、これなのか、と思ったという。
ボランティアとか協力とかいうものは決して人を助けるとかそんな良いものではなくてただ、単に、自分という人間をうつしてくれる鏡なのだとそれでいいんだと。
そうしたら やっと 楽になったんだと。そう思えたから、今でも続けられているんだって。

そして、見てみぬふりを決してしない。それがボランティア・協力の根幹なのではないかと思うと言われました。
とてもシンプルなことだけれども、本当に、そう思う

写真や、ニュースや、ドキュメンタリーをみて泣くことはいくらでもできるでも、そのあとに、それを忘れていくのではなくもしもあなたが優しさを少しでもわけてくれるなら、そのことについて冷静に調べてはくれないだろうか?

ほんの、少しだけでいいから。

「正確に知ろうとすること」それが、第一歩であり、優しさなのだと思う。

先生の友人でもある、ガザ地区の校長先生や、被災地の人々は、つい先月の一時停戦の日に、先生に話したという。
「本当によくきてくれた。遠い日本からはるばるきてくれた君にどれだけ励まされたかわかるか?僕達が一番恐れているのは、毎日この街に落ちる爆弾ではない。世界にこの街の悲劇を忘れられることだ 」

みんな、どう思いますか?

先生は現地の職場の病院で、いつも忘れないでいることがある。自分がどんなに「できる」と思った手術でも、必ず彼らに先に聞くという。
「やってもいいか?」なぜならそこは「彼らの病院」だからだ。
そんな単純なことだけれども、決して忘れてはいけない基本をまた学んだ。
そして、こうしたすべての体験をどうやって日本社会に還元していくのかということも、また学ばされた。
今日は本当に特に濃い日だった・・・・昼は語学テストで、開発のワークショップもあって。これがまたイギリスのNGOによって綿密につくられたもので、世界の貿易のシステム・格差が生まれる過程などを疑似体験するもの。かなり勉強になった。資源がない国がいかに苦しいかがわかった。

そのために、いかに「技術力」と「友好性」と「労働力」で勝負していくしかないかもわかった。
自由貿易が格差を多く産むことも。

ボランティアが突然やってきたときに思った感想としておもしろい意見があった。「誰?あなた、味方?ですよね?」と思った。という意見。うん。私たちが現地についたときに、相手に思われかねない言葉。
私は中級階級の国として動いていたのだけど、自分が一生懸命つくた製品を、先進国の人に安くしか買ってもらえず、安い給料でもいいから雇ってくれと自分から言わなくてはいけない状況が本当に悔しかった。

資源と道具と情報がないだけで、どんどん引き離されていき、気付いたら先進国だけの市場になっていてわたしたちはもう入るすきもなく、何をやっても先進国というブランドだけが優先される世界ができていた。
いろんな角度から見れたこのワークショップ、本当によくできている。資本主義や自由貿易のことをもっと知りたいと思った。

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