Friday, January 15, 2010

みどり 守りたい

18/05/2009

5月18日。アクラ全体がまた停電開始。さっき4時間ぶりに復帰。でも油断は禁物。いつまた止まるか不明。夜は特に困る。昨日は9時間止まってた。噂によれば、この時期は去年も毎日停電だったとか・・ろうそくがあるから、自分はなんとか我慢できても、何が嫌かって、冷蔵庫の中身。牛乳・卵・バター系の乳製品はとても高いので、これらが一気に腐ってしまったら、泣きます。もちろん、多めに作ったばかりの野菜炒めだって、このまま一日放置すれば、全部だめになります。大好きな果物もすぐにいたむし、保存してた野菜も全部すぐに使わないといけなくなる。というわけで、私の家計簿を脅かすのが停電というわけです。もちろん水か出なくなったら、今以上に大変なのですが・・それはまだ大丈夫なので助かってます!ところで最近毎日心配せずにいられないのが、アクラ市内のひどい公衆衛生状態です。日本もかつてそうであったのだろうけど、経済発展に猛突進、ものすごい勢いで公害がやってきそうな感じです。毎日持ち歩いてる手ぬぐいで鼻を押さえて歩かなくてはいけないほどの悪臭やそこら中でごみを何でもかんでも一緒に燃やす為に出る黒い煙と有毒ガス。これに関してはガーナ特有かもしれない。私の好きな雑誌で、ナショナルジオグラフィックというのがあるんだけど、その雑誌がもう去年くらいの号で書いてました。世界の都市の中でも、第一・二を争う最もこれから数年以内に「公害都市」として汚染された街になりそうな場所として、二つのうち一つがここガーナの首都アクラでした。。一番の原因は、先進国から大量にやってきた捨てられたPCや電子機器を街中でがっつり燃やしてること。内部にある導線などをとって売るためのようです。そのときに出る有毒ガスは、明らかに人々の体を蝕んでいます。同じアクラ市内なので、私も風に乗ってやってきたその空気を吸っているかもしれない。その電子機器類のことについては、先進国の態度・責任も多いに関係あると思う。でも、それ以外にガーナの国民でまずできることだって、あると思う。ガーナ人はとても家の中を綺麗にするし、自分のシャツにはきっちとアイロンかけるような綺麗好きなのに、外の道路にはごみを捨てまくります。大人がするのでもちろん子どもや赤ちゃんまで、バスの中からポイ。外に少しの公共のごみ箱はあるけど、あんまり意味がないくらいに、ひどい。とくにバスステーションやマーケット内。そして一番悲しい光景が、川。憩いの場所になりそうな貴重な川は、人々にとってはごみ捨て場、兼トイレ場所という意識のようで、もはや黒い沼。。べっとりとしたその川は動いておらず、真っ黒な色の上にごみが無数にのっかり、ハエがたかり、すごい臭い。そこに数人の男性が降りていくのを目にする。つまり、用を足しにいくのだろう。なんで?悲しい。本当にどうしようもなく悲しくなった。ここには本当に貴重な素敵な資源がたくさんあるのに、首都アクラだけが何か盲目の動物かのように何かに突進してる。発展や変化は決して悪いことじゃない。でも、自然を壊すことでしかできない発展なら、それは必ず間違った方向にいくことになる。それは、先進国が実証済みのこと。たくさんの人が公害で苦しんだはず。資本主義社会や経済の仕組みが原因で私達が失ったものや、今の温暖化がすでに一番弱い人から脅かして苦しめてることも。いつか、その反省と二度とそれと同じ道を歩む国がないようにと祈る気持ちを、うまく英語にしてガーナ人の人と話してみたい。先進国が犯した過ちとは何か。それにガーナの人々の公衆衛生への考え方も含めて。それは、この2年以内の密かな私の願いの一つでもあります。今日歩いた散歩道には、ガーナ特有のとても綺麗な花や草があって、歩くたびに座って写真とりたかった。(カメラ忘れてたからとれなかった)一つ私のお気に入りのピンクの花がたくさん咲いてた場所があって、でもそこの目の前は富豪向けの豪邸が建設中で、使用されなかった木の棒やら何やらがその花の上に捨てられていて、アイスクリームの袋も、水の飲んだあとの袋も、たくさん捨てられて、その間からそれでもその花は綺麗に咲いていた。その横にある川はまた、同じように真っ黒で、すごい臭いがして、息を止めて歩くしかなかった私は、涙がでそうな気持ちで、歩いた。家で出るごみの分別は全くなく、回収されたあとは誰かがいっせいに燃やしてるようでそのときに出るすごい黒い煙のことについては、誰も気にしていない。あるガーナの知り合いと話してみたら、「燃やさずに悪い臭いが漂ってるほうが病気になっちゃうよ。だから、燃やすのはいいことだ」といってた。もちろんね。でも、その煙で人々が公害病になって長く苦しむかもしれないなんて、やっぱり想像してなんて難しい話なのかなあ。燃やしたいからこそ、未来のためにこそ、みんなが苦しまないためにちゃんと分別してるんだよ、と言うと、「日本とガーナはすごく違うねー」くらいの返答だった。ああもどかしい。私、まだまだです。とにかく、ガーナ政府に、もう少し公衆トイレについても考えてほしい・・本当に、外にはトイレが 「ない」 んです。一度家を出たら、もう覚悟。途中でいきたくなっても、そこらへんで貸して!というわけにはいかないのです。もちろん高いレストランとかに入って食べればトイレ持ってるし、いけるけど。ガーナのみんなが使う普通の屋台の食べ物屋さんはトイレなんて持ってない。つまり、貸すけどお金とるよ、ってとこが多くて、そんなの嫌だから、外でするというわけで。なんでお金いちいちとるの?って、やっぱり水代もかかってるからかもしれない。マーケットの人ごみの中、溝があれば子どもたちはそこでします。海があればそこで大人の男性が大きいほうをがっつりしてます。(なので海辺は臭う)海でしないように、というTVコマーシャルまで流れてる始末です。公衆トイレを作ると、そこに誰かが住んでしまったり、治安の面でも、またいろいろと問題が出てくるのであろうけれども、そこを何とかみんなで話し合って、何か対策を練らないと、このままでは本当に、まずい。状況です。改めて公衆衛生の難しさを考えました。でもゴミに関しては、ちゃんと分別すれば有毒ガスは減るかもしれないし、そこらへんに捨てることだけでもみんなが止めたら、ハエの数も減るかもしれない。そしたら、子どもが不衛生でかかる病気も死亡率も減るかもしれない。去年の末にガーナの大統領は新しく選出されましたが、大統領はどうお考えなのでしょうか・・・どんなプランを練っているのか、とても知りたい。まだ残っている、ここの素敵な緑や風景を、守りたいです。

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