Friday, January 1, 2010

Yes we can

2009/01/06

2008年のテーマは「水」と「アフリカ」、そして「生きろ」だった。

まさにそんな年だったように思う。
それは今後も続く。
だけど2009年新たに重ねる私のテーマとして「Mother Earth」、「先住民の物語」な気がする。
私達の大地と海のお話。 
そして世界の原点回帰の予感。
先住民に関してはずっとずっと不思議なくらいに引き寄せられていた。

ネイティブアメリカンの教えに感動した遠い昔から、アボリジニの精神に出逢い感動した2007年、星野道夫さんの遺した本や写真により知ることとなったアラスカの先住民クリンギットの人々のこと。
それによって繋がりを知ることになった日本のアイヌのこと。

どれも大事すぎて、知ったものすべてを宝箱にしまっておきたいくらいの物語。だけどそんなもの、彼らにとってはほんのほんの一部。
その扉を開いただけで、旅はこれから。
どこまで知ることができるだろうか。

大地と海の物語、それは私達の地球のお話。
私が、愛してやまないもの。
それはあまりにも神がかった その大自然の色や空気や五感で感じるものすべて。自然という芸術作品。
私はそれを目の前にして ただ 涙することしかできない。
ワイメアキャニオンの谷底から吹き上げる風はエアコンよりも涼しかった。
海水の塩分はすべてを清め、病を治し、心を癒し、魂はそこで生まれてそこに帰る。だから塩は神聖なんだね。

なんだかすごく感じたの。ああ、そうだったんだ、って。海が好きで仕方ないのも、どこかでカラダが海を記憶してるからなんだろうか?

森もあらゆる生命を養ってる。海と森は支えあってる。
雨はその森を育み、その森にいる植物が水分を土に溜め、土にいるものが育まれ、それによって育まれる生物が互いに支え繋がって・・・それらによってやっと人間も生かされている。
すっかり養分を含んだ水がとうとう海にたどり着いたとき、それは完璧な ”魚へのプレゼント”。その魚がまた他の魚の餌になり、育てあい連鎖していく。
サメだって海のお掃除屋さんなのだ。必要とされている。
あの美しい熱帯魚は珊瑚がいなくては生きていけない。
私の大好きな色、あの限りなく緑に近い青も、珊瑚がいなきゃみれない。

何千万年?雨によって侵食されたその峡谷を見下ろした。

風の音が、その雄大な峡谷を 静かに優しく、だけどとても速く吹きぬけていった。
雨があがったあとの香りと湿った空気が混じりとても気持ちよくて深呼吸した。ふとみると虹がでていた。

この圧倒的な説得力は何なのだろう。

本当に大切なことを学ぶのに、文字など必要ないのかもしれないとさえ思った。

私達人間がこの自然を支配している とどうやったら思えるのだろうか。
そっちの方が知りたい。

私達が土地を「所有」することなど 本当は永遠にない。

だって大地は私達の母で 私達は子ども。

だから大地が私達を所有しているというほうがしっくりくる。この考え方は沖縄にもある。
アボリジニもはっきりとそう伝えている。

なぜ「自分の土地」と線を引き、それにこだわり 奪い合い 争わなくてはならないのか。
いつからそんな社会システムになってしまったのか。
なぜ助け合い 支えあう 社会システムでは持続しなかったのか。

欲しいばかり、自分ばかり。親子の争いも 夫婦恋人の争いも 友人同士のもめ事も 国同士の争いも地球上の戦争や紛争といわれるものすべて全部、根本は 変わりはしないんじゃないか。

「自分だけが欲しいから」「自分のことを先にわかってくれ」という傲慢さ。

結局、「人」と「人」なのだ。

私達人間という小さな生命を養ってきてくれた大自然が まだすぐそこにあって、たくさんのことを黙って 教えてくれている。

もう限界寸前なくらいに母の首をわたしたち子どもは締め付けているのにもかかわらず。

まるで誰にもその声は聞こえないみたいに私たちはまだ何かに突進し続けている。

もう、このまますべて壊れちゃえばいいのに。

そうしたら、やっとわかるのかもしれないね。


もしも一人一人が耳を澄ませたら?もしも一人一人が少しでもいいから「守りたい」「与えたい」って思ったら?

きっと、必ず奇跡が起こる。

私達の「守りたい」っていう小さな願いの何千倍・何億倍もの恵みを与えてくれる星。それが地球の奇跡。

それは母親の愛情と同じように、どこまでも深く、深く・・目にはみえないほど強く 優しい。

こんな素敵な星って、ない。



その星の上で、今日もまたABC NEWSは報道をする。

「 ・・ハマス側は公式な声明をだしたようです・・”イスラエルがGazaの子どもを殺すなら、こっちもイスラエルの子どもを殺す”・・・ハマス側はイスラエルの幼稚園に爆弾を投下した模様、多くの民間人の犠牲者がでており・・・」


もしも母なる大地が悲しみでしんでしまうことがあったならもう二度と人間なんて誕生しなければいい


だけど やっぱり まだ 諦めたくない。信じたいよ。

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